ホームページで伝える説明は2回に分ける
会社のホームページのヘッダーは、一言紹介文のようにサイト訪問者がすぐにあなたの事業について理解できるようにわかりやすい文章が必要。
人は混乱を避け、分かりやすいものを好む。
でも、説明を簡潔にしようとすると、どうしてもお客さんが疑問に感じる事や、もっと情報を伝える事ができないんじゃないかな、と。さりとて、ヘッダーにいろんな情報を詰め込んだら、サイト訪問者は混乱してしまう。そんな悩みに対する備忘録
キャッチコピーの役割
結論から言えば、サイトのヘッダーを簡潔な一言紹介文にするとお客さんはあなたのサイトに夢中になるので心配はいらないと。
「WEB集客のシンプル戦略」によると。
サイトに惹かれたら、もっと知りたい、実際購入するにはどうしたらいいのかが気になっている状態になる。この時お客さんは、もう少しサイトに時間を割いくれる。だから、サイトの下の方の細かい補足説明もちゃんと読んでくれるので、一言紹介文で伝えきれなかった情報を伝えることへの心配はないということ。
確かに、気になるサイトはついつい下へスクロールして最後までじっくり見てしまう事がある。興味が湧く前にたくさん情報を与えられても避けてしまいがちですが、興味を持ったらもっと知りたいと思う。だから、サイトの奥の方にはむしろもっといろんな情報があってもいいというのには納得しました。
一言紹介文は興味を持ってもらうための宣伝文ということか。
ということで、実際に自社サイトの一言紹介文を付けました。
「あなたのビジネスを漫画で成長させる会社です!」
説明の物語
忘れてはいけないのは、「複雑な説明はわかりやすい物語にすること」と「物語の主人公はお客さんであること」です。
補足の説明部分でやってしまう失敗は、これらを忘れて業界用語を用いて説明してしまったり、ついつい自分たちの話が中心になってしまって、お客さんを置き去りにしていないだろうかという問題。
改めて、魅力的な物語に必要な7つの要素。
①「主人公」主人公が目指す姿を特定する
②「欲求」主人公の欲求を特定する
③「問題」主人公の欲求を阻害している問題を定義
④「導き手」導き手を位置付ける
⑤「計画」主人公の問題を解決するための計画を伝える
⑥「行動喚起」主人公に行動を呼びかける
⑦「避けたい失敗/成功の未来」主人公の未来像を掲げる
物語に必要な要素を順に用いて説明文を作れば、お客さんは混乱することなく、説明を受け入れる事ができると「WEB集客のシンプル戦略」に書いてある。
実際に、物語の要素を順に並べて説明文を作ってみました。
【主人公・欲求】
ここはシンプルに「あなた」に。
【問題】
提供している商品サービスの価値が伝わっていないこと。
【導き手】
お客さんが欲しくなるストーリーと、わかりやすい漫画。
【計画】
ピッタリのお客さんに伝える。
【行動喚起】
ヘッダー部分に問い合わせボタン。
【避けたい失敗/成功の未来】
あなたのビジネスが成長する。
これを全部組み合わせて作った説明文がこちら。
「私たちはお客さんが欲しくなるストーリーと、わかりやすい漫画で
あなたの商品やサービスの価値をピッタリのお客さんに伝えます。
そうすれば、あなたのビジネスが成長すること間違いありません。」
「物語の主人公をお客さんにする」という前提を忘れずに説明文を作れば、お客さんは自分の物語だと受け入れてくれるようになります。やってみたらに仕事になったので大事です。
お客さんの異論を克服する
説明文は、購入を決める前のトドメの一撃のような重要な部分。だからこそ、お客さんが疑問に思うこと全てを明確にして、解消する必要がある。
説明の物語を作ってからも「この説明文でお客さんが疑問に思う事をすべて解消できているのか?」と思ったら。そんな時は、お客さんが商品を買わ「ない」理由を挙げて、その異論を克服する文章を考えると良いそうです。
よく挙がる異論としては、以下のようなものがあります。
・商品の値段が高すぎるんじゃない?
・本当にこの商品は自分の役に立つの?
・役に立たなかったらどうしてくれるの?
・本当に商品の品質はいいものなの?
・手順がたくさんあって大変そう…
・注文しても商品の使い方がわからない…
・過去に似たような商品を買ったことがあるけど、役に立たなかった…
この中から、あなたに届きそうな異論の上位5つを挙げてみて、克服する文章を考えてみると良いと。実際にはこんな感じ。
※企業サイトではなく、入り口商品でやってみた事例です。
例「ちっちゃいパンフ」
◆商品の値段が高すぎるんじゃない?
→内訳を開示
・4コマ漫画作成
・名刺の印刷
◆手順がたくさんあって大変そう…
・簡単に作れる質問票を用意して回答をもらう
・回答できないときはヒアリングを実施
◆注文しても商品の使い方がわからない…
・マーケティング情報提供
◆過去に似たような商品を買ったことがあるけど、役に立たなかった…
・名刺を使える交流会紹介
◆役に立たなかったらどうしてくれるの?
・リスクリバーサル(≒返金保証)
納品後30日間、ご満足いただけなかったら費用を全額返金させていただきます。返金後も名刺はそのまま使用できます。安心してお試しください。
※これは実施してないです。
お客さんはこんな長文を読んでくれるのか。
サイトの下部にある説明文にまで辿り着いたら、読み続けてくれる可能性が高くなっているそうです。説明文もしっかりとお客さんの興味深い物語になっていたら、長すぎると感じる事は少ないらしい。欲求が満たされる可能性が高ければそうかも。
お客さんは複雑なことを避けます。長文になってしまっていても大丈夫ですが、内容が複雑にならないように、すんなり読める文章になっていることがポイント。もっと分かりやすくしたいなと思った時に物語を漫画にして、補足説明を文章にするという方法も取り入れてみるのもお勧めです。
ドナルド・ミラー著「Web集客のシンプル戦略」ダイレクト出版