漫画を販売促進に使う手法は漫画雑誌が生まれてからあったと思います。創業当時は一般的に漫画を使った販促はあまり目にすることがなかったので、新しい手法としてとらえられていたのか、お客様からは珍しいねとお声がけいただいておりました。
創業から10年ほど経ったくらいの頃から、同業者さんが急に増えてきたように記憶しています。理由はさまざまだと思いますが、とにかく販売促進に漫画を使うことが一般的に認知されて来たのかなと思いました。今後この傾向がしばらく続いた後、淘汰される局面が来るのかもしれませんが、忘れ去られないように研鑽を重ねていこうと思います。
さて、話がそれましたが、販売促進を行う上で重要なのは消費者が購買を決定する過程ということはご周知のことと思います。代表的な法則として「AIDMA」「AIDA」「AISAS」「AIDKA」がありますが、その過程の中で漫画をどう使えば効果的なのかを考えてみました。
「A=atention(アテンション)注意」
認知の段階で漫画が注意を引けるかという点では、幼少から日常的に漫画に触れることのできるようになった現代において、漫画は受け取りやすい表現の一つですので、知らないことに触れるきっかけとして漫画を利用することは効果的だと考えています。特に若年層に対して漫画を使うのは絶大です。こどもの頃に知らなかったことを漫画を読んで知ることで次の関心に繋がった経験を多くの方がされていると思います。ということで、まずは知ってもらうという目標に対して漫画を使うことは効果的だと考えています。
「I=interest(インタレスト)関心」「D=desire(デザイア)願望」「M=memory(メモリ)記憶」
知ったところで興味、関心が沸くか問題ですが、解決方法の一つに「分かり易さ」があると思います。とある勉強会で「広告には10歳児にも分かるできる限り平易な表現で」という話を聞いたことがあります。私自身の経験でも漫画を読み始めたのはちょうどその歳で、夢中になって「ドラえもん」読み耽っていた記憶があります。
関心を持った上で欲しいと思うかどうかですが、クライアント様には「おもしろく伝える」ことをおすすめしています。漫画としておもしろさは、受け取りようによっては必要ないとお考えになるかもしれません。「おもしろく」を「より興味深く」とした方が伝わりやすいでしょうか。商品の価値を伝え共感してもらう、感情に訴えかけることは漫画でもできると考えています。
そして「いつ買うの?今でしょ!」とはいかない問題。印象深く記憶してもらえれば解決できるのですが、漫画はできると思います。この点に関してはさまざまな根拠がありますがご存じだと思いますので割愛させていただきます。消費者が買うタイミングまで記憶してもらうために漫画を使うのも有効だと考えています。
「A=action(アクション)行動」
漫画で行動のきっかけになる状況をつくり出し行動を促すことはできるのか?
行動段階では、在庫わずか、今だけお得とか、すぐに買える、簡単に買える、どこでも買えるとか、購入機会やタイミングを増やしたりすることだとすると、それを伝える場面でアイキャッチに漫画に登場するキャラクターを使うとか、キャンペーンを分かりやすく伝えるとかでしょうか。ちょっと弱い気がしますが盛り上げられるように考えてみます!
その他
よく知られているAIDMAを使って考えてみましたが、その他の購買の意志決定をする過程を考えている場合でも漫画を使うことが効果的かどうかはお答えできます。「購買決定プロセス」で検索するとざっと見ただけで「コトラーの法則」「AISCEAS」「AUTUL」「SIPS」「VISAS」「DECAX」「Dual AISAS」など、提唱されている法則がまだだま出てきますのでご興味のある方はネットや書籍で調べられるとおもしろいかもしれません。今後もそれぞれの過程に漫画ベースで何ができるのか考え続けようと思います。
ここ数年で広告漫画ますます身近な手段になっている一方で、漫画でPRを「いいね!」と思っても「相談できる人は身近にはいない」という声も耳にします。
漫画制作の依頼に不安を感じているあなたへ、私達にご相談いただければ解決いたします。
ご相談フォーム