★ページ数を抑える
★カラー原稿にしない
★絵柄をシンプルにする
★できるだけ背景を描かない
★企画を持ち込む
たくさん発注するから安くできないかとのお問い合わせをいただくことがありますが、仕事が増える分、人件費も増えるので基本的には発注量による値引きはいたしかねます。
要するに漫画制作の費用は、ほぼ人件費なので工数を減らす以外の制作費用の調整は基本的に難しいということです。
しかし、過去「お金はいくらでも出すからやってくれ」といった豪快なお客さまは数えるほどしかいらっしゃいませんでしたので、費用は抑えたいというご要望について考えてみました。
ページ数を減らす
制作工程は省けないので、数量を減らします。単純ですが最も効果があります。制作費用の計算は「ページ単価×ページ数」なので、費用が抑えられるのは当たり前です。
ページ数を減らすことによる欠点は、伝えられる内容が減ることです。内容を絞り込むことで、ページ数を減らすことによる欠点は補完可能です。
効果があれば、追加でご依頼いただければ良いと思います。
カラー原稿にしない
WEB漫画の制作ではカラー原稿になりがちです。しかし、カラー原稿は「彩色」の工数が増える分、費用も加算されます。そして、予想以上に「彩色」の工程は手間がかかります。
「色塗るだけでしょ?」とぬり絵的に思われがちですが、作業としては「色を決める」「色を塗る」「効果(陰影など)をつける」があります。
さらに白黒原稿では白いところまで色を入れなければなりません。例えば、白黒原稿ではキャラクターの肌には何もしませんが、カラー原稿になると色が入ります。カラー原稿にするだけで細かな作業が積み重なり膨大に工数が増えます。
予算に余裕があり、カラー原稿にすることによって訴求力の向上が見込めない限り、カラーの仕上げはお勧めしておりません。
絵柄をシンプルにする
「劇画」はより写実的で書き込みの多い作風、一方「まんが」はシンプルな形と線でユルい作風とするなら、画屋では「まんが」をお勧めしています。絵柄をシンプルにすることで、制作時間の「作画」「仕上げ」を短縮できます。絵柄だけでなく、SNSで配信しスマートフォンで読まれることを限定すればコマ割(ネーム)の制作時間も縮小できるかも知れません。
できるだけ背景を描かない
最低限の背景のみ作画することで作業量は大幅に削減できます。絵柄をシンプルにと併せれば違和感もなくユルい感じの漫画に仕上げることも可能です。
企画を持ち込む
シナリオやキャラクターをご用意いただいている場合もございました。ご用意いただいた企画に手を加える場合もございますが、全くの白紙から企画を立てるよりは費用を削減できるかもしれません。
しかし、自ら練った企画への思い入れが強くなるあまり修正回数が増えてしまうと、逆に費用が増えてしまう可能性もございます。
その他
思い当たる費用削減を挙げてみましたが、基本的には作業量を減らして制作費用を削減する方法しかございません。ご予算に合わせてご提案を心がけていますが、目標達成に少なすぎるご予算では実現不可能なこともございますので、ちょうど良いところで決めていただければと思います。
支払うお金はできる限り少ない方が良いと思う心情は理解できますが、一方で、むやみに値下げすると制作者の経済活動を阻害してしまいます。「カネは天下の回りもの」ということで、ご理解、ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ここ数年で広告漫画ますます身近な手段になっている一方で、漫画でPRを「いいね!」と思っても「相談できる人は身近にはいない」という声も耳にします。
漫画制作の依頼に不安を感じているあなたへ、私達にご相談いただければ解決いたします。
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