安全啓発冊子を配布して、実際どんな影響があったのか?
株式会社キャットアイさま直撃インタビュー
質問1
ご依頼動機 解決したい課題について教えてください。
どんな問題を抱えていましたか?
リフレクターって見た目すごく簡単に見えて、
技術や品質のこととか、こだわって作っているんです。
でも、その部分をお伝えしようとなると、
どうしてもマニアック…な感じになってしまって、
そういうものが好きな方にはすごく刺さるんでしょうけど、
そうでない方からすると、少しとっつきにくいかな?
という声がありました。
漫画冊子を作る前に、リフレクターってこうですよ、
という冊子を実は作ってはいたんですけど。
あまり冊数もはけてないという現状がありました。
それで一般のお客さん(ユーザー)に
うまいこと伝えられてなかったので、
皆さん価格優先で自転車を選んでしまうという…
粗悪品が増えてしまってるということが元々あり、
そこが問題となっておりました。
とりあえず付いてるしええやろう、という感じで…。
どうしてもユーザーがそういう感じなので、
自転車のバイヤーさんとかメーカーさんも
そこまで気にしない、みたいな。
形だけまねた部品がっていうお話で。
そこで何か良い方法がないかな?
ということを検討されていたと。
質問2
その課題の解決方法を検討する際の、
悩みや不安、問題点は何でしたか?
そこでさっきのお話にもつながるんですけど、
私たちは「粗悪品はダメよ」という話を
ずっと自転車のメーカーさん、バイヤーさんに
対してはお伝えしていたんです。
ただ、メーカーさん、バイヤーさんからすれば
結局お客さんに売れる方がいい、という話で、
だったら直接ユーザーに対しても活動しないと
いけないね、と。
じゃあその方法は何が良いか?という話をしていた時に、
今の冊子はせっかくあるけど、多分見られてない、
もうちょっとわかりやすく、とっつきやすいものに
しないといけないよね、という意見が出ました。
そのあとも色々社内で話をして、
結局 進研ゼミの漫画じゃないですけど…
漫画にしたらお子さんも興味をもって読むだろうし、
お子さんが持ってたら、お母さんも「なんやこれ」って
読むかも。というところで漫画に。。
Youtuber 使ってみよう!とかは?
普段使いの自転車(ママチャリや電動アシスト自転車)を
買われる方って
自転車のYoutuber はそんなにみられないのかな?
ターゲットの層が違うかなって。
なので、漫画以外はあまり考えなかったですね。
質問3
他社と画屋の違いは何でしたか?
画屋を選ばれたきっかけなどあれば教えてください。
最初のお打ち合わせの時に
「うち、たぶん高いですよ」って
お伝えしたのですが…(笑)
画屋さん入れて、
3社にこんなことできるという問い合わせで、
1社はうちが元々カタログとかで関わってる
印刷会社さんで、
もう1社はネットで探したとこで、
多分、外部の漫画家さんに制作出してるような、
もう1社は画屋さんで。
お見積りと、こういうもの作れます、
というのを出していただいてて。
元々付き合いある会社さんは
「スケジュールとか諸々考えると漫画は無理です、
元々の冊子に近いものなら作れます」
というお話やったんで。
そうなってくると我々が欲しい物とは
少し変わってくるかな、、と。
でもう1社の方はサンプルの漫画を出して
頂いたんですけど、私が素人目で見てても、
なんていうか一コマに入ってる情報量が
すごく多く…文字がいっぱい、みたいな。(笑)
多分画屋さん来ていただいた時に、
はんだの会社さんの制作事例を見せていただいてて、
結構詳しい内容だったのに、
読んでてわかりやすかったんです。。
そういう実績もあるし、
リフレクターも多分めちゃめちゃ内容難しいから、
画屋さんに頼んだ方が、伝えたいことがちゃんと
漫画になるんじゃない?という結論に
部長と上司と私の3人で決定したという感じです。
ご依頼いただいたときは
めちゃ嬉しかったのを覚えてます。
画屋さんにって、3人で意見は一致してましたよ。
そこでケチって…
ていうか安いところもあったんですけど、
うまいこといかんくらいならやろうや!
ってのもありましたね。。
質問4
実際に問題解決に効果があると実感した瞬間を教えてください。
やっぱり中学校、高校入学、新社会人
といった新生活のタイミングが多いんです。
っていうのもあって、
お子さんに見てもらいやすい、
3 年生以上の漢字にもふりがなをふることで、
わからない漢字はお父さん・お母さんに聞いてね
っていうのも制作いただく中で狙ってみました。
イベントで実際配ってみて、
ちょうど我々がターゲットにしたいと
思っている年齢の子供たちが、
猫のキャラに吸い寄せられるようにこう、
貰いに来てくれた時は内心ガッツポーズして
いました。
それ以外だと、
特に女性から可愛いとかっていう声があった、
結構ウケがよかった、というのは
前の冊子ではなかった反応かなと思います。
あとは自転車のイベント、
大阪府警さんと行うイベントだったりとか、
自転車教室で配ってもらったりとか。
冊数で言うと現時点で多分前の冊子の
3、4 倍くらい出ているんです。
と言うのがあったので、
とっつきやすくして広げる、という意味では
漫画にして良かったかなぁと言うのはあります。
特にお子さんですね。
子供って人気があるからちょうだい、
とかじゃなくて、
素直に興味持ってもらえるんだな、
ということはわかっていました。
ただ「女性に」というのは
あまり経験がなくって。
それは新しい発見ですね。
男性をターゲットにしているものが多いんですよね。
ユーザーって多分 9 割くらい男性で、
年齢層でボリューム多いのって 40代50代で、
メインターゲットもその年齢層なんです。
そのため、カタログも硬めの内容と雰囲気のものが
多いので、漫画冊子は今までの会社のとは
雰囲気の違う販促品になっているかな、と。
可愛い感じになっているかなと。
向けて広げていこうと…
今まで取り組まれた伝え方とは違うと
言うことなんですが、
「ブランドの価値が毀損される」みたいな。
毀損まではしないと思うんですけど、
ちょっと違うかな、って言うご懸念は
なかったですか?
こんなん出して大丈夫か?みたいな。
一応社内で一周揉めは揉めましたね。
昔からのかっちりした
キャットアイブランドに重きをおきたい、
大切にしたい社員と、一悶着までは
いかないですけど。。。(笑)
正式なものとしてそのロゴがあって、
まずそれとは別じゃないですか
(漫画のキャラクターのこと)。
そこで少し社内で「あれ、いいのか?」
みたいな。
最後は「部長がOKしてるので!」
ってことで。
やってみなはれということですね。
本当に感謝です。
質問5
問題が解決した、または解決しようとしている今、
どんな変化がありましたか?
大阪府警さんと一緒にイベントをする機会ができたり、
新聞からも取材のご依頼を頂いたり、
お問い合わせの件数はすごく増えました。
このまま流れにのっていけるところまで…!
という思惑があったんですけども、
そんな中で新型コロナウィルスが流行ってしまい、
イベントなどの中止・延期も相次ぎましたし、
最近だと物価高にもなってきたり
(コストを下げようとすると粗悪品を使われる
ケースが増えやすい傾向にあり)。。。
なので思ったように「変わった」というほど
変わっていない現状がありますね。
実際漫画冊子を配ってる数は
どんどん増えていってるんですけど、
直接どう売り上げに繋がってるか
というのが正直、見えづらいところで。
リフレクターの漫画でいいねが 900 件近く
ついたんですよ。
テールライトも今見たら 500 件くらい
いいねを集めてるし、リツイートも617件とか
あるからかなり多くて、
それだけの人が見てくれてるということなので。
僕らはリフレクターの時みたいに粗悪品あるよ、
ここはちゃんとしてるよとか、
テールライトの場合はスポーツバイクの時には
必要ですよとか安全のためにはあった方が
いいですよとか。
僕らが伝えたいことを、周知することは徐々に
できているのではないかと思っています。
そこは多分変化だと思います。
反響が多いという話をきいて、
それは、単純にキャットアイさんの
フォロワーが多いからでは?
と思ったんですが。
通常それだけフォロワーがいても、
何か僕らが新商品出ましたって言っても、
いいねの数は実はそんなにつくわけじゃ
ないんです。フォロワーの数からみると。
反響はきっちりあったのかな、
という気はします。
それがどう売り上げに繋がってるかは…
つながっているというわけではないので、
草の根的にやっていくしかないですね。
現状はよくわかりました。
よく言われるんです、
漫画の反響はいいんだけれども、
それがどう売り上げに繋がってるか
わからないっていう。
その課題解決にも取り組んでいき
たいと思います。
質問6
画屋のここは良いけれども、
ここちょっと物足りないなみたいなところを教えてください。
すごい助かってるなって思ってるんですけど。
逆にそんなものしてるところがないので新鮮ですね。
確認してですぐ切るようにしてるんですけど。
こんな時に使って大丈夫でしたっけ?のような
すごく初歩的な質問事をしょっちゅう
私が小川さんにお電話して聞いてる気がします。
なるべくですよ(笑)すぐにお返事できない
場合もあるんですけれども。
もっとこうして欲しいみたいなのないですか。
もっといい提案をくれとか。(笑)
それはありがたいことなんですけれども。
5 段階評価するとしたら。
多分第 3 弾(テールライト、ヘッドライト)まで
お願いしてないし、
中国語訳も多分お願いしてないと思うんで。
質問7 料金は適正でしょうか。
漫画の相談があれば
当社をご紹介いただけますか?
もし興味のある同業者とかであれば!
ぜひよろしくお願いいたします。
最後に
ご依頼いただく以前は知らなかったんですけど、
キャットアイさんがリフレクターのトップメーカーさん
だと知って、
「私たちでお役に立てるだろうか」と考えたこともありましたが、
漫画制作を通じて、自転車事故とリフレクターをはじめとする
保安部品の重要性、キャットアイ様の製品に対する思いや
安全なサイクルライフのご提案を知り、
ほんの少しかもしれませんが貢献できたことを光栄に思います。
今回のインタビューでうかがった内容も加えながら、
さらにお役に立てる提案に繋げられるよう精進していこうと
思います。
本日はお時間いただきありがとうございます。
日本の製造業はすごい!
日本は「ものづくり大国」と呼ばれるほど製造業が盛んです。
高い技術で作られた日本の製品は、国内外でも高評価!
私もなるべく日本製の商品を選ぶようにしています。
特に家具や家電なんかは長期で使いたいものですが、何年経っても丈夫でずっと使い続けられるっていうイメージから、日本製と聞くだけで安心感があるんですよね。
でも最近は、他の国も製造の技術や知識を持つようになって、日本製と同じようなクオリティの製品が安く販売され、そっちの方が買われているなんてことも増えてきました。
そして深刻な人手不足…。
このままじゃ、日本全体の産業が落ち込んじゃうかも!?
今こそ、日本全体がもっと製造業や日本の製品は凄いぞ!と
その魅力を多くの人に伝えていかなきゃ!
そんな中、子どもから大人、ライトなユーザーからヘビーユーザーまで、多くの自転車ユーザーに愛されている自転車用品の会社がキャットアイさん。
キャットアイさんはどうやって幅広い層の支持を得たんでしょうか?
子どもでもわかる!ネコから学ぶリフレクター
株式会社キャットアイは、日本で唯一の自転車用リフレクター(反射板)を製造している会社です。
自転車の反射板は、暗くなる時間や場所で自動車のライトを反射するから、自動車が自転車を見つけやすくなるっていうもので、自動車との接触事故を防ぐためにとても大事なもの。
キャットアイさんはメーカーとして、自転車ユーザーが事故に遭ってほしくない!
もっと多くの人にリフレクターの重要性と事故防止の啓発をしたい、ということで画屋に来てくれました。
「自転車事故の原因の8割以上が自動車との接触事故!」
「リフレクターがあると自動車のドライバーは安心。取り付けは法律でも決まっているよ!」
といった大事な情報や、
「品質の悪いリフレクターじゃ自動車のライトを反射しないし、法律の基準も満たしてないから選んじゃダメ!」
「キャットアイのリフレクターは他のリフレクターとどう違うの?」
といった情報を、会社のイメージ:夜に猫の目のように光るキャットアイ にあったキャラクターが登場するストーリーの漫画にして、啓発小冊子を作りました。
その小冊子をイベントや全国の自転車屋さんで配布したところ、たくさんのお子さんが興味を持ってくれて、さらにキャラクターに惹かれてお子さんを持つ女性の方にも関心を持ってもらえたんです!
さらに、この漫画をキャットアイさんの公式Twitterに掲載したところ、なんと14万インプレッションを獲得。
従来のファンも「キャットアイはいいぞ!」と後押ししてくれて、ますますキャットアイさんは子どもから大人まで、幅広く認知され愛されるメーカーとなったんです。
幅広いユーザーに愛されるために、メーカーが大切にしている2つの想い
漫画にしたから製品が良くなった、というのはもちろんありません。
漫画は、マーケティングの中のプロモーションの方法の一つとしてあるだけだから…
じゃあなんでキャットアイさんは漫画を使ったことでもっとたくさんの世代の人に支持され、自転車ユーザーに愛されるメーカーになったのでしょうか。
画屋は、キャットアイさんが大切にされている2つの想いに注目し、プロモーションをしました。
1.「ユーザーの安全なサイクルライフを守りたい」メーカーの想い
自転車の安全と快適にこだわり、高い品質の製品を製造しているキャットアイさんは
国内外の自転車ファンを虜にしています。
そんなキャットアイさんが、リフレクターという製品に込めた想いは、
「自転車ユーザーの安全なサイクルライフを、リフレクターで守る」こと。
警察庁のデータを元に社団法人日本損害保険協会が発表したものによると、
自転車事故の8割以上は自動車との接触事故。
また、自転車の事故による死傷者の4割は25歳以下の若者と15歳以下の子どもとあります。
夕方から夜間の学校や塾の登下校中、車が自転車の存在に気づかず接触してしまう事がほとんどの原因だそうです。
子どもを持つお父さん・お母さんとしては、
「わが子は事故に遭ってほしくない」「安全に帰宅してきてほしい」と願うのは当然のこと。
そんな気持ちに寄り添い、少しでも早く自転車の存在を知らせて事故を防止するための製品を作り続けてきました。
「安全で楽しいサイクルライフを送りたい」
「事故に遭いたくない」
「子どもが事故に遭ってほしくない」
キャットアイさんのユーザーの声を、基本的な欲求:LF8(Life Force-8)に当てはめると、こんな欲求を持っていると考えられます。
・生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
・恐怖、痛み、危険を免れたい
・愛する人を気遣い、守りたい
こうした人間の基本的な欲求に対して、解決策や安心材料があったら…
欲を満たしてくれるものは「欲しい!」となりますよね。
そういった消費者行動心理と呼ばれる、ユーザーが求めることを汲み取り、
メーカーはユーザーの救いになると見せる事で、安心して購入できるというわけです。
キャットアイさんは本当に、ユーザーの安全をとても考えて製品を作っている会社です。
私たちは、それを必要としているユーザーに漫画でお伝えしました。
2.「自社開発、自社制作」製造業とのリンク
キャットアイさんは日本で唯一の自転車用リフレクターメーカーとして自社で開発を進め、ユーザーの安全なサイクルライフを守るために積極的に啓発活動や注意喚起を行っています。
一方で、私たち画屋も漫画制作会社として、制作は外注ではなく自社のスタッフで行う、自社制作の体勢を取り入れています。
製造業のメーカーさんの、製品に対する思いやそれを製造する人へのリスペクトは、私たちも強く共感するところがあります。私たちもひとつひとつの漫画に、想いを込めて制作しているから。
キャットアイさんにも、そういった「専門性」に強く共感していただき、
私たちに制作を依頼されました。キャットアイさん、正しい判断です!
また、この小冊子を作ったことで、キャットアイさんの中にも変化があったようです。
本来、製造部と営業部はなかなか直接やり取りする機会はありません。
営業部は、製品の良さを外に向けてアピールするけど、製造部は製品を作ることが当たり前の感覚になっていたそう。
けれどこの小冊子をきっかけに、製造部も自分たちの作っている製品の良さや、全国の子どもたちに必要とされているということを目の当たりにし、気が引き締まったといいます。
営業と製造が一緒に冊子を配り、製品を売り出すという協力体勢が強くなったことで、
お互いの仕事、そして自分たちの仕事に誇りを持てるようになったんだとか。
なんて素敵なエピソード!
卓越の存在になりたい製造業の方へ
日本は世界に誇る「ものづくり大国」!
日本の製造業は、GDP(国内総生産)で世界第3位の経済大国になるまでに支えてきた原動力です。
実際、2019年度日本のGDPの業種別内訳では、製造業は全体の2割程度を占めています。
ユーザーがもっと充実した人生を送れるようにという想いを持って生産された製品。
そんな製品への想いや、メーカーとしての信念。
もっと多くの人に知ってもらい、あなたのファンはこのメーカーを推してて良かったと誇りに思うはず。
そんな素晴らしい製品を、ぜひ私たちに紹介してください。
その想いや信念を大切に、ぴったりなユーザーに伝え、あなたのメーカーをもっと成長させてみせます。
素晴らしい製品を作っているあなたの会社には、業界で卓越の存在になってほしい。
私たちは心からそう願っています。
また、資源のない日本では、人の知恵と技術が経済を回し、世界に対抗してきました。
日本の産業を支えているのは、人そのもの。
私たちはただユーザーに製品をアピールするだけでなく、製造に携わる人たちに、
ごく当たり前のように生産してくれる製品に対して、必要なものを作っているんだと誇りに思いながら生産してもらえるように、その仕事に尊敬の念を持って、大事にお伝えします。
「製品の事をもっと知ってもらい、卓越の存在になりたい」
そう思われた方は、まずは下記のお問い合わせフォームから、画屋へご相談ください。
あなたの素晴らしい製品やメーカーの想いを、大事に、分かりやすくお伝えします。
一緒に、同製品の中で真っ先にあなたの会社のものが選ばれる、
そんな卓越の存在を目指しましょう!
どこで読めるの?
ここ数年で広告漫画ますます身近な手段になっている一方で、漫画でPRを「いいね!」と思っても「相談できる人は身近にはいない」という声も耳にします。
漫画制作の依頼に不安を感じているあなたへ、私達にご相談いただければ解決いたします。
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