もりもり君082【労務管理】

社長　こんにちは。
Ａさんについて相談です。

中川　はい、何でしょうか？

社長　Ａさんは遅刻をしょっちゅうします。

中川　それは無断遅刻ですか？

社長　無断遅刻と言えば無断です。遅刻は１分から５分程度なのですが…。

中川　無断遅刻ですね。

社長　そういうことになりますね。
上司が遅刻をするなと注意するのですが、効き目がないようです。

中川　遅刻をしても当たり前と思っているのでしょうか。

社長　そうですね。
この程度なら許される範囲と思っていると感じます。

中川　いつ頃から無断遅刻が増えたのですか？

社長　入社して6ヶ月を過ぎたころからです。試用期間が6ヶ月です。
その間は遅刻はなかったのですが。

中川　試用期間を過ぎるのを待っていたのでしょうね。

社長　たぶん…。
遅刻は１分から５分程度なので、厳しくいうのも大人げないと思いますし…。

中川　大人げないのはＡさんでしょう。
遅刻を平気でするのですから。

社長　そうですね。
で、Ａさんについてどうしたらいいですか？

中川　何度注意をしても遅刻を繰り返すのであれば、訓戒処分をしましょう。

社長　訓戒処分ですか？

中川　御社の就業規則には懲戒処分をすることが明記されています。
懲戒処分には
・訓戒
・減給
・出勤停止
・諭旨解雇
・懲戒解雇
とあります。
まずは、訓戒処分をするのです。

社長　訓戒とは「始末書をとり将来をいましめる」とありますね。始末書をとるのですね。

中川　そうです。
始末書で反省をしてもらい、今後は無断遅刻をしないことを約束してもらいます。

社長　始末書で効果がありますか？

中川　あります。
始末書には具体的な無断遅刻をしない対策も書いてもらいます。

社長　それでも効果がなかったら？

中川　その場合は、減給処分とします。

社長：つまり、給料が減らされるのですね。であれば、Ａさんは懲りるでしょう。

中川　そうですね。