レポートは1ヵ月後に提出
社長 こんにちは。
今日は社員研修での相談です。
中川 はい、どんなことでしょう?
社長 社員研修の1つとして外部のセミナーに参加させています。また、会社見学をさせる場合があります。
中川 教育熱心ですね。
さすがです。
社長 会社は人を育てるのが大切だと思っていますので。
中川 はい、それでどんな相談ですか?
社長 いろいろ参加させるのですが、効果が不明です。
中川 教育は今日学んだからといってすぐに成果がでるというものではありません。
社長 それはそうです。
しかし、仕事を休ませて、出張旅費まで支給して教育をするのです。ああ、よかったではちょっと悔しいのです。
中川 教育は長期に考えましょう。
社長はゴルフがお好きですよね?
社長 はい、大好きです。
中川 今、ハンディはいくつですか?
社長 オフィシャルで18です。
中川 立派ですね。
ところでゴルフを始めてすぐにハンディが18になりましたか?
社長 いいいえ、最初は36でした。
中川 ですよね。ゴルフを始めて練習を相当されたでしょう。
社長 そうですね。
週に1回は練習場に行きました。
中川 プロからレッスンを受けましたか?
社長 受けました。
中川 レッスンを受けたらすぐにうまくなりましたか?
社長 そううまくはいきませんよ。
練習をしなければ。
中川 教育はそんなものです。
研修を受けさせたからすぐに成果がでるわけではありませんよね?
社長 そういわれたらそうですが。
中川 社員の教育は長期で考えましょう。
社長 でも、効率的な教育をしたいですね。
中川 そうですね。
効率的な教育とは経営者的な発想ですね。効率的と言うよりは効果のある教育方法があります。
社長 ほう、効果的な教育方法ですか。
どんなことですか?
中川 教育はどんなことをしていますか?
社長 それはいろいろあります。
技術を高める教育、主に社内研修ですね。それからノウハウを仕入れるための教育があります。
これは外部セミナーに行かせます。
また、他の会社への見学会もあります。
中川 そのような研修の後はどうしていますか?
社長 社内研修も外部研修もレポートを提出させています。
中川 レポートを読んでそう感じますか?
社長 良かったというレポートが多いですね。感謝もされます。
中川 それだけすか?
社長 「それだけですか」と言われても…
中川 何のために教育をしているのですか?
社長 それは教育をすることでレベルアップをしてもらいたい。
そしてよりレベルの高い仕事ができるようになってもらいたいからです。
中川 そうですよね。教育の成果は長期に考えなければなりません。
しかし、速効で効果がでるような方法があります。
社長 それは聞きたいですね。
中川 レポートを1ヶ月後に提出させるのです。
社長 それでは、忘れてしまいますよ。
研修が終了したらすぐに出させないと。
中川 忘れない方法があります。
社長 そうですか?
中川 そのレポートは教育を受けた1ヵ月間に何の成果を出したかを書かせるのです。
社長 へえ。
中川 たとえば、1万円のセミナーに参加したらこの1ヵ月で1万円以上の成果をだすこと。
その具体的な方法をレポートとして提出させるのです。
社長 なるほど!
これはいいですね。
これだったら忘れませんね。
セミナーなどに参加した後、1ヵ月後にセミナー代金以上の成果を出すレポートを提出させるのです。1ヵ月間は常にどうしたら研修代以上の成果を上げるかを考え続けます。
これが効果的なのです。
実際にやってみるとわかりますが、レポートを提出するのは大変なプレッシャーです。真剣にならざるを得ません。
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