もりもり君019【残業】

中川　こんにちは。

社長　こんにちは。
サービス残業が気になっています。

中川　はい、どんなことですか？

社長　当社は残業時間は30時間までとしています。しかし、実態は30時間を超えています。

中川　そうですか。典型的なサービス残業ですね。

社長　そう言われると不本意です。
残業をしている者はなんとなく居残っている感じなのです。テキパキと処理すれば30時間以内の残業で十分なのです。

中川　どうしてなんとなく居残っているのですか？

社長　それを知りたいくらいです。

中川　出退勤の記録はどうしていますか？

社長　タイムレコーダーです。

中川　では、残業代とタイムカードの記録が一致していませんね？

社長　そうです。しかし、30時間を上限としていますので、30時間分以上は払っていません。そこが一番気になっています。

中川　インターネットで『サービス残業」と検索してみてください。290万件以上がヒットします。

社長　そんなにあるのですか。世の中はサービス残業が多いのですね。

中川　検索すると上位に弁護士の広告が並んでいます。弁護士はビジネスとして成り立つから宣伝をしているのです。

社長　弁護士が力を入れているのですか。

中川　それから、社労士をはじめいろんな方がサービス残業の請求方法について具体的に説明しています。

社長　その内容は正当性がありますか？

中川　はい、全部に目を通している訳ではありませんから断言はできませんが、まっとうな内容です。

社長　へえ。

中川　「どうやって会社から受けた仕打ちに対応するか」
「会社への報復措置をどうとるか」
「知って得する内容証明の書き方」
「サービズ残業を請求するひな形」
など、充実しています。それを参考に会社に請求書を送り届けています。

社長　では、当社もそのリスクがありますね。

中川　そうです。違法状態であれば圧倒的に会社が不利です。

社長　でも、ダラダラ残業をして請求されるのはかなわないですね。

中川　30時間で打ちきりをしてはダメです。残業をした分はきっちりと払いましょう。

社長　そう言われても、集中して仕事をすればそんなに残業をしなくてもよいのですが。

中川　それは社長の論法です。
集中したとか集中しないとかは主観的なものです。
主観的な物差しで残業を払う払わないということでは会社がサービス残業で負ける可能性が大変高いです。

社長　うーん。

中川　効率のよい仕事をさせるには日常の労務管理が大切です。

社長　なるほど。具体的には？

中川　過去にメルマガで取り上げていますのでそれを参考にしてください。