「これまでの広告で犯していた2つの間違い」のつづき
映画の脚本家に課せられているミッションの話も参考に備忘録。
ミッションとは、映画の開始から約9分間で主人公の望みを明らかにすること。
観客は、目的のない主人公の物語には感心を持たないから。
この落ちこぼれは勝利を勝ち取るのか、このいじめられっ子は強いいじめっ子を倒すことができるのか。主人公が望みを叶えられるかが知りたいという興味を掻き立てられているから、観客は2時間の映画を観続ける。
なるほど、自分と同じような悩みを抱えている主人公ならなおさら幸せになってほしい…と願いその結末を見守ってしまうと。
漫画を制作する上でも物語は重要な要素で、映画なども参考にすることが多い。
ストーリーフレームワークはビジネスだけでなく漫画の物語作りにも活用できると。
さらに、主人公であるお客さんの望みを定義するためには、2つのポイントがあり。
1.願望を1つに絞り込み、メッセージを強くすること
2.お客さんの生存・サバイバルに関わる願望を選ぶこと
本にあった例。
管理職の相談を引き受けているコンサルタントが使っていたキャッチコピーを、
次のように変えると、
変えたあとのキャッチコピーの方が、お客さんは、相談した自分がどんな姿になるのかが見えてくる。リーダーとしてチームを引っ張っていきたいけど…と悩んでいる人には気になる広告。
その他の例
・高級レストラン⇒思い出に残る食事
・不動産業者⇒夢に見たマイホーム
・朝食を出す店⇒健康な1日の始まり
まとめ
1,混乱を嫌う脳のために、専門用語を使わずわかりやすい「物語」を作る
2,自分ではなく、お客さんの願望を叶えるための物語を書く
実際、この2点を意識するだけで、お客さんは話を聞いてくれるようになります。
参考書籍・出典書籍
ドナルド・ミラー著 「ストーリーブランド戦略」ダイレクト出版